あれ、なんだ?

 

あれ、なんだ?

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床屋さんの入り口にあったような。でも、床屋さんは赤色もあったし、形も違う。

 

ボクは分からないので、通りすがりのおじさんに聞いてみた。

「あれ、なんですか?」

おじさんは、「分からないな~。仕事で急いでいるからゴメンね」といって近くの階段を下りて行った。

 

今度は優しそうなお姉さんに聞いてみた。

「あれ、なんですか?」

お姉さんは、「なんだろうね?でも、面白い形をしてるし、何かの合図なのかな?」と教えてくれた。でも何の合図なんだろう?

 

 

そこへ駅員さんがやってきた。ここは地下鉄の入り口。

「あれ、なんですか?」

お父さんと同じくらいの歳の駅員さんは、しゃがんで教えてくれた。

「よく気づいたね。ただ面白い形をしているだけじゃなく、ちゃんとした意味があるんだ。君は何だと思う?ヒントは、ここの場所だよ。」

「ここは、新宿!」

「ハッハッハ!確かに新宿だ。でも、他の場所でもあれはあるんだよ。もっと周りを見渡して、ここがどこかを考えてごらん」

 

僕は周りを見渡してみた。スーツを着た人、買い物袋を抱えている女の人、学生服のお兄さんもいるけど、みんな階段を下りて行った。

階段下からはガタゴトと、地下鉄が走る音がわずかに聞こえてくる。

「なんか、、地下鉄の、、ん~、、、」

「そう!これは地下鉄の入口を分かりやすいようにしているものなんだ」

駅員さんが答えちゃった!

 

「ここから入れば地下鉄がありますよーって事?」

「うんうん。これは『くるくるシンボル』という名前があるんだ。2000年くらいから、全部ではないけれど地下鉄の入り口あるんだよ」

「ボク、まだ産まれてないや」

「その時の都知事、つまり東京都のえらい人が『だれもがここが地下鉄の出入口だ、と分かるような“顔”を作ろう!」といってできた物なんだよ。ちゃんと夜には光るんだ」

そう言うと、駅員さんは「じゃあ、気を付けてね」と階段を下りて行った。

 

 

もう一度“あれ”を見上げてみた。

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ほんとだ、電車のマークも描いてある。

遠くから見ても分かりやすいのかな。

 

あっ!こんなところにもあったんだ。

キョウエイアド 交通広告 あれ、なんだ

 

他にも面白いもの、探してみよっと。

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